行政書士開業準備中~英文契約書編3

ヴェニスの商人を御存じの方は、結構いらっしゃるのでないかと思います。

シェィクスピアの小説で映画にもなっています。映画は見ていませんが、シャイロックアル・パチーノが演じてましたよね。

(若い方はご存じないかもしれませんが、ゴッドファーザーの主役です。因みに、主人公、ドンコルネオーネの若い頃をロバートデニーロが演じています.。)

あらすじや、各人物については、他のブログで書かれていますので、そちらをご覧いただけたらと思います。

骨組みだけ言えば、結婚したい友人がいて、更にお金が必要だという事で、その友人の友人が、ユダヤ人である、上記のシャイロックからお金を借りるわけです。

その契約内容はというと、お金を期日に返せなければ、体の肉1ポンドもらうというものです。

結論から言うと、お金を返すことができず、裁判になるわけです。

そして、判決ではシャイロックの主張を認めますが、ただしこう付け加えます。

「肉は切り取っても良いが、契約書にない血を1滴でも流せば、契約違反として全財産を没収する」

結果シャイロックは負けてしまうわけです。

ここでの教訓は何か。

これはよって立つ立場によって変わるところかとは思います。

さて英文契約において大事な事の一つに、主張したいことは、かならず契約書に盛り込むこと、があります。つまり、上記の契約には血についても盛り込まなければならないというわけです。

日本のように、話し合いで解決しましょうという、お花畑的な発想はありません。(正確に言うと日本は民法会社法というよるべき基準がある事も関わってきます)

それに比べると、確かにToeicの英語は、ビジネス英語ではありますが、雨風にさらされた本物の英語かと問われると、温室に近いかなという印象はあります。

 

騙す方より、騙される方が悪いという言葉があります。

恥ずかしながら、一度引っ掛かりました。

マネージャーが2次チェックの際に発見できたからよかったのですが、

またこれについても機会があれば書きたいと思います。