おじいちゃん・おばあちゃん

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」

私の祖父は、私が小さい頃に亡くなったので、いまいち記憶がありません。

 

私の祖母は長生きしました。

 

祖母は、私が赤ん坊のころ、私の傍でよくたばこを吸っていました。

それが原因で、私は喘息になり、苦しい思いをしました。

 

祖母からは、花札とおいちょかぶを教わりました。

 

私が小さい頃、柴犬を買っていましたが、祖母が、家族に内緒で、食べ残したどん兵衛(赤いキツネ)をあげていたため、早死にしました。

 

また、シーモンキーが入ったコップを水と間違え、一気に飲んで吐き出した姿は今でも覚えています。

 

そんな祖母も高齢になり、施設に入りましたが、施設の職員の胸や下腹部を触る事から、あまり良い入居者とはいえなかったようです。

また、持っていた杖で泥棒をぶっ叩くと杖を振り回そうとして、いつも迷惑をかけていました。

夜になると、「ここはお国の三百里、遠く離れた満州路」と少し間違えた歌詞で歌を歌い、度々施設の方々に迷惑をかけていました。

 

本当に申し訳ありませんでした。

 

あまり育ちが良いとは言えない祖母ですが、一つだけ家族に良い事をしてくれました。

東北大震災の日、私の住んでいる街、横須賀では、電車が止まり、信号もつかなくなり、町全体が停電となりました。

それから数日後、町全体で計画停電が実施されました。

我が家では、祖母が何故か仏壇用にと、数えきれないぐらいのローソクを買い込んでいたため、有難く使わせて頂きました。

夜はどこもかしこも闇でしたが、祖母が残してくれたローソクで不便な思いをせずに済みました。

半分ボケた祖母が買い込んだローソクが、こんな所で役に立つとは夢にも思いませんでした。

 

最期に、祖父、祖母へ。

これから、行政書士として横須賀で開業して、廃業しない事を目標に頑張っていきます。だから、じいちゃん、ばあちゃんも、孫の活躍を、草葉の陰から応援していてください。