エンディングノートと死後事務委任②

 

最近、神奈川がメディアを騒がしている気がします。

昨日の夕方は横浜で異臭騒ぎがありました。

28日は平塚で遺体が上がりました。

先週は横須賀で逃亡犯逮捕。

その前は シーサイドライン逆走。

そろそろGood newsが欲しいところです。

 

以下が前回の記事です。

www.akihiroha.com

 

「あらあら、わざわざ来ていただいて悪いわね」
「いえいえ川崎様からはご指名と伺いました。とても光栄な事ですよ」
「川崎さん、あっ咲のご友人ですよね。最近年のせいか物忘れがひどくなっちゃってね」
「それは誰でも同じことですよ。僕も昨日結構飲みましたがどんな会話したか覚えていませんから」
「そりゃ誰だってお酒が入れば覚えていませんよ。相変わらず面白い事を仰いますね」

お酒なんて最後に飲んだのはいつかしら。
もう一度飲んでみたいけど多分無理ね。

「ところでワンちゃんは元気ですか」
「実は貰ってくれる人が見つかってもう居ないのよ」
「えっそうだったんですか。でも今渡さなくても大丈夫というご説明をしたはずですが」
「それはわかってるわ。ペットには相続はできない。ただし私が死んだ後、金銭を渡す事を条件にペットを飼ってもらう約束をする。これで相続と同じ様な事ができる。それを遺言でするか契約でするかって事でしょ」
「ええ、仰る通りです」

それが出来たら良かったんだけれども。

「孫の咲が貰ってくれたのよ。ほら結婚したでしょ。ご主人が犬を大好きだから大丈夫だって。それで先月譲る事にしたし。だって咲にはなついていたわけだから結果的には良かったと思うわ」
「そうだったんですか。でも寂しくはないんですか。ワンちゃんと一緒に暮らすためにペット可の老人ホームを選んだと聞いていますが」
「そりゃ寂しいわ。でも事情が変わったのよ」

ごめんなさいね、久しぶりなのにこんな事話さなきゃならないなんて。
この前みたいにペットの話ができれば良かったのに。
本当に残念だわ。

「何かあったのですか」
「すい臓がんってご存知ですよね」
「はい」
先生の顔がくもって何か言いたそうで言えない顔してる。
当然察するわよね。

「ご想像の通りよ」
「相当悪いのですか」
「ステージ4と聞いたわ。今年の夏は越せそうだけど、秋が来るまでには全て片づけておかないとね」

「すみません。この様な話になるとは思っていなかったものですから、何と申し上げて良いのか言葉がみつかりません」