エンディングノートと死後事務委任⑥

そろそろ終わりが見えてきました。
ラストスパートってところです。

いまショッキングな事を思い出しました。

ショックすぎます。

唯一楽しみにしていた番組、あなたの番ですを見逃しました。

 

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山本行政書士事務所

「緑川様、今日はお忙しい中お越しいただきありがとうございました」
「いえいえ大丈夫ですよ。横須賀に用事がありましたし家内の実家も横須賀ですから帰りに顔出す予定なんです。此方こそ遺言執行の件よろしくお願いします」
「承知いたしました。そういえば奥様は横須賀ご出身だったんですね」
「そうなんです。久里浜なんです。ペリーで有名なんですよね」
「それは奇遇です。実は最近まで久里浜の商店街の中に事務所を借りていたんですよ。色々あって引っ越しましたが」
「確かに色々ありますよね」

色々ってなんだろう
久里浜はそんなに家賃も高くはないんだけどなあ。
まあ横須賀全体が人口が減っているから苦しいのかなあ。

「では今回、私が緑川トシ様の遺言を執行する遺言執行者に指名されました。そして緑川様のお持ちの不動産を緑川聡様に相続させるという事です。御異存なければ手続きの方を勧めて行きたいと思います」
「はい、よろしくお願いいたします」
「緑川聡様が登記手続きする事は当然可能です。また私の方で司法書士の先生にお願いすることもできます。あまりお勧めしませんが、登記は必須ではありませんのでこのままにしておくこともできますが、家賃も発生していますので登記しておいた方がよろしいかとは思います」
「では先生の方で司法書士の方にご依頼お願いしてもよろしいですか」
「承知いたしました。次に金銭ですが500万のうち200万は緑川聡様のものになります。手続きが終わり次第お渡しします」
「よろしくお願いします」
「次にトシ様と死後事務委任契約つまり亡くなった後のもろもろの事務についてですがそれについての契約を結んでいます。それに関してお尋ねしたいことがあります」
「母と先生とで契約ですか」
「そうです。そんなに多くはないのですが、その一つに葬儀の後の納骨方法がございます。現在お骨の所有権、つまり誰のものかという事ですが葬儀を取り計らった聡さんにございます」

「あの、その件ならお義母さんのお骨はお墓に入れる事にしました。先生もご存じの通りエンディングノートというには法的効果はないですよね。それに亡くなった息子さんの骨壺なんてなかったですよ」

何で今更そんな事聞くのかしら。