行政書士開業準備中~墓じまい編6
前回の、最後の電話の続きです。
住職:それでは、お墓を閉じるという事で、離檀料として600万程かかります。
檀家:(あ?何言っちゃってんだおい)
すいません60万ですか?、、、お墓を建てる費用ですか?戒名ですか?
葬儀は既にすんでいます。
ごめんなさい、ちょっと良くわからないんですが。
住職:勿論お墓は既にございます(苦笑)。
お墓を閉じて檀家を離れる為の費用の事です。
60ではなく、600万でございます。
檀家:600万て何を言ってるんですか?
払えるわけないじゃないですか!
私はただ、墓じまいをしたいだけなんです。
何故そんなかかるのでしょうか。皆さん同じ金額なのですか?
住職:(私はコインロッカーではない、お彼岸にもお盆にも顔を出さずに何を言うか。貴方の御先祖様を日々見守ってきたのは私です。お金が欲しいわけでは、、、、ない事もないが、それ以上に大事なものがあるでしょう)
離檀料に関しては、各々の状況を考えての金額です。各々一律ではございません。
檀家:ちょっと600万と言われても困ります。墓じまいですよ。これじゃ墓しまえないじゃないですか。
住職:それでは、よくお考えください。
勿論、私の考えたストーリーですので、その辺は差し引いてお読み頂けたらと思います。
お墓に対する檀家と住職との意識の差が、離檀料に現れている気がしてなりません。
さて解決方法ですが、まず物事をシンプルに考えます。
金額を払うか払わないか、です。
途方もない金額の離檀料、払うと決めたら話は早いです。
後は手続きにそって話を進めるだけです。
これはこれで、ありかと思います。
では、払わないと決めた場合、
①自分で解決する
②誰かに頼む
③諦める
の三択でしょう。
③でも良いかと思います。
正確には時間をあけるわけです。
これだけ、騒がれている問題です。
何らかの方策ができるのを、待つのも手です。
これには条件があり、檀家が若く住職が高齢の場合です。
逆の場合きついです。
水戸黄門が、1話完結な理由をご想像下さい。
さて時間があるのであれば、
①の自分で解決でも良いでしょう。
その際には、1~2回は市役所等で行われている無料相談などを利用して下さい。
この場合、出来れば墓じまいに詳しい弁護士、行政書士です。
実は、当ブログで度々登場の友人の司法書士が、相談会で墓じまいについて質問されました。
私が、失業保険を貰って浮かれている姿を見て、桃太郎侍の名台詞を吐くような人間です。
世の為人の為になる事が大事との考えの方です。
何とか解決してあげたいんですが、、、、正直言って意味が分からない。
「それは酷い話ですね、大変でしたね」とは言っても具体的な解決方法は出てきません。
当然です。
司法書士は、司法に対する手続きの専門家。
墓じまいには関わってきません。
墓じまいは、当人と親戚、石材業者、管理者が主な主人公。
しいてあげれば、行政手続きが絡むので一部の行政書士は、墓じまいの問題に詳しいですが、行政書士全体から見たらほんの一部です。
話は逸れましたが、相談を受け、概要が分かったら、図書館でお墓関連の本を借りて、改葬・墓じまいの箇所を読み込んで下さい。
ある程度のブルーマップが描けるかもしれません。
②誰かに頼む。
時間を考えるならこれが一番かもしれません。
①~③どれが正しく、どれが誤っているというわけではありません。
次回②を書いていきます。